99 映画・アニメなどの評価

2013年8月15日 (木)

ヴェニスの商人

シェイクスピアが書いた喜劇ですが、
ユダヤ人の金貸しが理不尽な内容で迫害されるので、
ユダヤ人に対しての差別としても有名だと思います。

この映画でも、ユダヤ人は差別される対象として描かれています。
いきなり罵倒されるシーンやつばを吐きかれられるシーンなどから始まります。

たしかに金貸しは嫌われていたし差別もあったと思いますが、
すくなくとも法律では差別はされていなかった。ともいえるのではないか。
もちろん、イギリスではユダヤ人は1250年頃んは国外追放をされているので
差別は受けていたとは思いますが。

なぜなら登場するすべての人は、
法律をちゃんと守るという前提がなければ、
この話は成立しないんですよね。
ユダヤ人の主張だから、認めないなんてことはなかった。

書類で交わした約束ごとは、たとえそれがユダヤ人でも守らなければならない。

これってすごく重要な事だと思うのです。約束ごとがすぐに裏切られるなら、
商売は成立しないからです。
ほとんどの商人はいつでもお金があるわけではないですから、
仕入れの段階ではお金を借りている。

だから、ちゃんとお金を返してもらえるという証の書類に
それだけの法的な拘束力があると、
金融や決済のシステムで非常に便利になる。

そこで生まれたのが、手形の裏書きや紙幣です。
これらは簡単に言ってしまえば、ただの紙切れにも関わらず、
お金としての価値があり、
しかも、信用度が高ければ、誰でも受け取ってもらえる。

こういったものが発明されました。
これによって商売はどんどん活性化していって、
都市は反映していく。儲け話があれば、ちゃんと誰かがお金を貸してくれる。

書類に書かれていることは、
必ず実行しなければならない。
1600年という時代は、こういった事が
当たり前になりつつある時代だったんだなぁ。と思いました。

それにしても、こういった話がヒットするということは、
結構財産を奪われた人が多かったんでしょうね。
1250年に追放されているユダヤ人を
シェイクスピアが知っていたとも思えないですし、
ちょうどいい悪者として使っていた程度の話だと思います。

アメリカ映画でナチスが悪者扱いされるのと同じ。
誰からも文句を言われない典型的な悪者がユダヤだったんでしょう

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2013年7月22日 (月)

会議は踊る

シンデレラストーリーです。ふつうの女の子がロシアの王様に宮殿へ招かれるのです。
ストーリーとしてはシンプルなんですが、
派手なミュージカルなのでとても雰囲気が楽しげです。

この映画は1950年代につくられた映画なんですが、
そのころにお金をかけた派手な映画といったら、
ミュージカルだったんだろうと思います。
たくさんの楽器とたくさんの踊り子。たしかにかっこいいです。
演技も派手な感じで自然な演技というよりも、表現しているといった感じです。

それにしてもヨーロッパの各国がフランスで
ナポレオンがヨーロッパ中を荒らしまわった後の、
戦後処理の会議の話なんですけど、なんというかゆったりしているというか、
のんびりしているというか。
外交問題で決められない政治なのは仕方のない話なのかも。
いろんな国がいると利害関係も複雑だろうし。
本当はきっと大変だったんだろう

オペラ鑑賞で寝ている人とかいるし。昔からそうゆうもんだったんですね。

お店の広告をつけた花をパレードで、ロシアの王様に投げつけたら捕まって、
むち打ち20回ぐらいだったかな?の刑になったり

昔の映画って今の映画と全体的に劇っぽくてみていて楽しいです。

それにしても、ナポレオンはヨーロッパ全体にとって恐怖の対象だったんですね。
最後、ナポレオンがエルバ島から逃げ出して、フランスに帰ってきた」
という報告がきたとたん、みんな祖国へ帰ってしまうのだから

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ある公爵夫人の生涯

イギリスのダイアナさんのご先祖様の話だそうです。
そういった背景もあるので、そういった印象に合うように製作されたのかなあ。
とも思いましたが、今も昔も男女の問題は同じなのかもしれない

ストーリーはとっても簡単
・大金持ちの貴族へ嫁ぐ
・結婚したのは良いけれど、愛されない。男の子を生む事を期待されているけど、
女の子ばかり生まれる
・夫に浮気される。
・逆に浮気する。
・愛は大事だけど、子供はもっと大事!
・夫とも和解する。

若くて派手で美しい女と紳士で金持ちで不器用な男

こんな二人の話ならば、ストーリーは1000年前だろうが
1000年後だろうが同じようなもんでしょう。

個人的に面白かったのは、妻が浮気をして離婚だ!となったとき、
ちゃんと法律にそって財産を分割していたようなんです。きっと、
当時から財産争いは多かったんでしょうね。

あと、浮気相手に対して、
夫が「もうおまえの小切手を受け取ってもらえないようにしてやる」と脅すのですが、
18世紀後半には、決済の方法はずいぶん進んでいたんですね。

ちなみに、アダムスミスが「国富論」を出したのが、
1776年、商業や工業や貿易や金融が大きく代わった時代です。

映画でも、食事などの集まりで、
学者さん?のような人が、自由が大事だ!と連呼するのですが、
奥さんのジョージアナさんは、「なにそれ?具体的になんの自由なのかいってよ!」
みたいな事を言うシーンがあるのですが、
既得権のトップであろう貴族達の前で
ハッキリとは言えなかったのではないかなぁと思うのです。

なぜハッキリ言わなかったかと言えば、
その自由を別の言葉で言えば「規制緩和」だったからだと思うのです。
つまり商売の自由です。
その当時は商人がギルドを作って新規参入阻止でガチガチだったですし。

あとなぜ夫婦間で不仲だったのかは、
きっと、政治的な主張の違いから来ていたと思う。なぜなら、
当時のイギリスは戦争ばかりしていて、
財政赤字がどんどん膨らんでいた。だから、結構税金が高かった。
それにフランス革命とか世界状勢も緊張していたし。

そんな中、民衆に喜ばれる主張ってなんだったのだろうか。
実際、ジョージアナさんに人気はあったみたいだし。
きっと、減税だとか、軍縮だとか、そんな感じだったんだろう。

そんななか、夫のデヴォンシャー公爵も、
なかなか賛同は出来なかったんじゃないかなぁと思うのです。

よく、夫は妻の人気に嫉妬したんだ!みたいな意見もありますが、
そんな単純な話でもなく、いろいろ複雑な思いがあったんだろうと思いました。

そうでないと、あのラストにはならないですよね。

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2013年7月 8日 (月)

電脳コイル(途中まで)

いま9話まで見たところでの感想です。
とっても面白いです。電脳空間なんていうからもっと、
攻殻機動隊みたいないかにもって感じをかと思ったら全然違う。

なにが面白いかって「宝探し」なんです。しかもちゃんとお金を儲けられる。

メタバグという電脳上の宝石を見つけだして売るクラブ活動をするんです。
ただしこれは敵役のクラスの男子なのですが。
これが実に面白いです。
きっとベンチャー企業ってああゆう感じで始まるんだろうなぁ。と

意地悪でガメツい感じで、いかにも悪ガキなんですけど、
不思議と愛嬌があるというか、憎めない感じです。

この話のメインストーリーは、
ある致命的な電脳上の欠陥の原因を探るというものです。
メタバグはその副産物なんですが、
そのためにしっかり利用されてしまうわけです。
「謎の転校生」に。

「謎の転校生」勇子ちゃんは、
メインストーリーである、致命的な欠陥を探しているようなのですが、
その副産物であるメタバグにも詳しいわけです。
だから、利用されちゃうんです。クラスの男子ども。
クラブ活動も乗っ取られちゃうし。

いったいどうなってしまうのでしょうか?彼らは!オヤビン!オヤビーーン!

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2013年6月30日 (日)

素晴らしき哉、人生!

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