貨幣経済
貨幣経済がさかんになるにつれ、
優れた歌手は大聖堂で聖歌やポリフォニーを歌うことに対して、
報酬を得られるようになった。こうして、
プロの音楽家として生計をたてる道が開かれた。
歌えば歌うほど、彼らの歌唱力に磨きがかかった。
やがて彼らは伝統主義者のいう
「遍歴芸人もどきの卑猥な歌い方」に熱中するようになった。
つまり、聖歌を歌うときですら音を響かせたり、
華麗な装飾をほどこすようになったのだ。かくして、
才能に恵まれた音楽家は今日もそうであるように、
演奏と作曲で名人芸を発揮することを、
最大の目標とするようになった。
(数量化革命 p196)
貨幣経済が芸術を発展させた!
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