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2013年7月 8日 (月)

経済大陸アフリカ (書評)

内容を簡単に書いてしまうと、エネルギーや原料の価格が上昇したために、
アフリカが投資の対象として魅力的になった。
そしてものすごい勢いで中国が投資をしている。
援助から投資へ大きく変わるときだ!という話

アフリカはアジアと違い、農業に向いていない土地が多く、
農業の効率化が難しい。
肥料なども、流通コストが高く、アジアと比べても割高になってしまうそうだ。

この問題は、工業化をし難いという問題にも直結する。
なぜならば、アジアは農業が効率化して、
少人数で高い所得を得られるようになる。余った人は都会へ仕事を探しに行き、都会で低賃金の労働力となり工業化が進む。

それに対してアフリカは、農業の効率化が進まない為に、
都市へ人口の流入が起こらない。結果として、
低賃金の労働力というのが生まれ難く、工業化も起こらない。

だからアフリカは経済成長をし難い構造をしている。
しかし、エネルギー価格の上昇の為、
ようやく、企業が投資する動機ができて、状況が変わってきた。

つまり、農業から工業への経済成長が出来ないのなら、
エネルギーから経済成長をさせよう。という事

そして、今一番投資をしているのが中国だ。これは今までの援助と違い、
金額が多く、アフリカにとっても対等な関係を築けるので望ましい。
これは今までになかった事で、
ようやくアフリカも経済発展のきっかけになるかもしれない。

ただ問題もある。エネルギーによる経済発展は、
所詮一部の特権階級は、豊かになるが、それ以外にはほとんど利益はない。よって格差がものすごい勢いで開いている。

それに、エネルギーの輸出が増えると、結果として、通貨高になってしまう。
すると、結果的に工業化が進まなくなってしまう。
いわゆる「オランダ病」と呼ばれる現象が起きてしまう。

また、アフリカは農業がいまいちなので、大量に食料を輸入している。
アフリカ全体でみると日本以上だそうだ。
食料が足りていない。

もちろん、政治的にも安定していない。

これらを解決する方法はなにか?それは企業の投資だ!というわけだ。

問題点としては、企業が投資をするときに、ただ工場を建てればいい。
というわけでもなく、
地域の住民を含めた総合的な投資をしなければならないということ。
つまり医療や教育やインフラの整備も同時に行わなければならない。

単純にエネルギーや原材料を探すだけではダメだということ。
それだけでは、格差が広がるだけで解決にならないし、
治安など社会的にも不満は残るでしょう。

そういった意味で、単純に投資といっても、お金を出すだけとか、
工場をつくるだけでは足りない。
色々な分野でトータルとしてサポートをしないといけない。

そうなったとき重要なのが継続性で、それが出来るのが今までの援助ではなく、
ちゃんと利益が出せる投資としての援助になってくる。
そして政府の援助も、その企業の投資をサポートする形でやっていこう。
という事です。

どうも援助というのは、政治的にもなかなか評判が悪く、
みんなお金を出したがらないそうです。
戦争や自然災害での援助はともかく、
いわゆる人道的な援助は受ける側だって、
支援の予算がなくなればいなくなる人という認識では
お互い協力するのも難しいでしょう。

お互いが利益になる利害関係を利用してアフリカが
独自に発展できるようにする自立型の援助をやっていきましょう!
という事です。

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